2020東京五輪のボート・カヌー競技場問題を元選手が考える

ややこしい事になってきましたね。
私個人としましては「それ以前に何故オリンピックなんて誘致したの?」という思いで一杯ですが、
決まってしまった以上はやらなければなりません。今更辞退すれば(出来ればの話ですが)、
世界中の笑い者にされてしまいます。もう一連のゴタゴタ(新国立競技場等)で既に笑い者になっているかもしれない
という事はひとまず置いておくとしてもです。

さて、少々私の自己紹介にお付き合い下さい。
生まれも育ちも埼玉県、高校進学は「近いから」というどこかのルカワ的な理由で選んだのは自宅から自転車で5分の公立校。
野球をしていたのでお誘いもありましたが、私立には及ばずとも公立校としては県でも強豪クラス。
結果、「楽そうだから」という安直な理由でボート部に入部します。

ただ適当に漕げばいいだけではない、ビキナーズラックなど存在せず、ただ自分の力のみが求められるボートという競技に、
私は見る見るうちにのめり込んでいきました(私が乗っていたのは1人乗りで、2人、5人乗り等他にも種類は有ります)。

中学のスパルタ指導で体の基礎は十分に仕上がっていた私は、手前味噌ながら全国大会に出場できる程度には成長できました。
これもボートの魅力に取りつかれたが故の成長でしたが、世の中上には上が居るものです。
正直言って、全国での準決勝レースは、周りの船がまるでモーターボートなのではないか、と思えるくらいの実力差を感じました。
彼らはどれ程の時間と熱意を、ボートに費やしてきたのでしょう。そんな彼らですら、国際大会に出場しても強豪国には歯が立ちません。

日本では、野球やサッカーがスポーツとしてはメジャーであって、ボートは部活そのものが存在しない高校の方が圧倒的多数でしょう。
競技人口も少なく、畑が小さすぎるのですから、たとえその畑から出来の良い人材を獲得できても、メジャーな欧州には体格、技術、練習環境等
恵まれた要素があまりにも多く、単純に「努力」の一言では越えられない壁存在します。

競技人口が少なく、国際的にもお世辞にも強豪国である我が国に、果たして新たな巨大な競技場は相応しいのでしょうか?
戸田ボート場という、かつてのオリンピックで競技が行われたボートコースがあります。現在のままでは施設規模が条件を満たしていなので
会場には無理ですが、会場を再整備し、且つ拡張工事を施す事が出来れば、これ以上無い魅力的な選択肢に思えてなりません。
近隣に住宅地は有りますが、ボート場を挟んだ反対側、距離を足したいのであれば戸田ボート(競艇が行われる会場です)側の端であれば、
手続きがどのようなものかは素人なので解りかねますが拡張できる余地はあるようにも見受けられます。

「レガシー」等という聞こえのいい言葉をやたらお上は連呼しますが、子供や孫に借金を残してあげたい人間がどれ程存在するでしょう?
戸田ボートの老朽化も考えると、「戸田ボートの改修、拡張、及び再整備」が一番理想的な案であるように私には思えます。
豪華な練習場を造るのは、オリンピックで日本人が活躍し、競技人口が増えてからでも遅くはないと個人的には考えています。

長文をお読み頂き、有難うございました。脱毛ラボ 48箇所